2012/09/30

[感想文]ソーシャル・ネットワーク(原題:The Social Network)



「IT版アマデウス」

概要

ザッカーバーグがFacebookを立ち上げ、共同創設者だったエドゥアルド・サヴェリンと袂を分かつまでの話を、その後の裁判を通じた回想の形で描く。 監修に関わったサヴェリンの視点にやや偏っている、とは言われるものの概ね事実に沿っているようだ。



感想

まあまあ面白かったですよ。
ザッカーバーグのアスペっぷりを堪能する映画かと思ってたけど、天才についていけなかったサヴェリン君に焦点が当たったお話という印象。
ザッカーバーグに関してはいまひとつ描ききれてないんじゃないかな。
なかなか掴みどころのないキャラなんで、もう一人の分かりやすい天才のショーン・パーカーのキャラクターを使って補っているのがストーリー的にはよかったと思う。
ショーン・パーカー本人が「俺オタクだしあんなモデルとかはべらせてないしサヴェリンに止めを刺すシーンだってあんな失礼なことしないよ」とコメントしているところから見ても、物語の都合で強くディフォルメされているようだ。 

やや退屈な前半が続くが、中盤のショーン・パーカーとザックが初めて出会うあたりからドラマの形がはっきりしてきて面白くなる。
 広告による地道な収益化を進めたいサヴェリンと、ベンチャーキャピタルから資金を集めて一気にビジネスモデルを完成させてしまおうというパーカーの対立は、ハイリスクハイリターンではあるがパーカーの方が正しいように思う。
フェイスブックの競合サービスに対する優位性にとっても、ザックという天才の人生そのものにとっても、時間こそが何よりも貴重な資源だからだ。
 そもそも、世界一のサービスを立ち上げた起業家から、堅実な投資家にしかなれなかったサヴェリンが切られるのは必然であって、そこに必要だったのは使えない奴を「上手く切る」手管ではなかったのかなあ、などと思ったりした。
まあ、これはこれでむしろ上手く切れている部類なのかもしれない。非情な世界である。

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